同人音楽感想雑記

同人音楽の感想をメインになにかを書き捨てていきます。雑食。

感想書きたいなぁと思いつつ、色々立て込んでたのを言い訳にして着手せずという状況が続いておりましたが、やっとこさ。ウイスキー検定がちょっと重たくて、その勉強もせずに他のことやるのも…というので手がつかなかったのですが、無事そちらも片付きました。

さて、同人音楽界隈の新たな動きとして、3/2の幻想音楽祭も間近ですね。参加できるかどうかは怪しいのですが、せっかくなので開催祝い的に、幻想音楽祭の参加サークルをおすすめする目的で、感想上げていきたいなと。というわけでまずは*balletaさん。幻想音楽祭では「B22」スペースにいらっしゃるそうです。

*balleta『人魚とカナリア、願いの歌
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「空」に憧れた人魚と 「海」に憧れたカナリアの願いの行方を辿る物語


 M3-2018秋に、BouQuet*(如月梢さん、高橋そらさん)とtone color palette(奏月すいむさん)の合同ユニットとして生まれたのが『*balleta』さんで、『人魚とカナリア、願いの歌』はその第一作品目になります。公式に1st CDと表現してくれているのが、実に心に安らかな気持ちを与えてくれます。今後も、作品の供給が得られるであろう喜びは計り知れない。

 ※関連過去作も大変オススメです。BouQuet*としての作品に奏月すいむさんが一部作曲参加された『BouQuet*』、*balletaの生まれるキッカケとなったBouQuet*×tone color paletteによる一枚『うたう少女のグリザイユ』、tone color paretteとして制作された『atmosphere』。いずれもこのblogの過去記事の中で触れていたりします。まずは『うたう少女のグリザイユ』を聴こう!(何者

 さて、早速中身に。上の方で引用させていただいた通り、コンセプトは「「空」に憧れた人魚(如月梢さん)と 「海」に憧れたカナリア(高橋そらさん)」を主人公として、それぞれの憧れやその交差を描いた物語です。トラックリストはこちら。
1.天空にて(如月梢
2.星の見た夢(如月梢・高橋そら)
3.日向のアリア(高橋そら
4.境界線、願いの歌(如月梢×高橋そら
5.水面のアリア(如月梢
6.泡の見た夢(高橋そら・如月梢)
7.海底にて(高橋そら
 1曲目、『天空にて』。聖唱歌のような神々しくゆったりとしたバラード。全編通してそうなのですが、如月梢さんのやさしいボーカルが天から降るようなメロディが心地よいです。特にサビの入りのところが美しい…。オルガンのような頭上から降り注ぐ系の音に弱いので、こういうの本当に効く。そして、ラスサビに向けての盛り上がりは鳥肌。

 2曲目、『星の見た夢』。人魚の夢が叶った世界。コロコロとした鍵盤の音が可愛らしい一曲です。この曲単体で聴いてた時は、それぞれの夢が叶って、人魚が天空(空どころか、宇宙まで行ってしまった!笑)から海中のカナリアに対して思いを綴る、というだけの曲だと思っていたのですが、『6.泡の見た夢』を聞いた後だと、なんかそれだけではなさそうな雰囲気…。

 3曲目、『日向のアリア』。カナリアさん曲。名曲揃いの本アルバムですが、自分的には一推しです。高橋そらさんのかわいらしい歌唱とカナリアの一人称詩がマッチしすぎている。Bメロ可愛すぎて死んだ。あと、基本的に楽しげに弾むような曲なので疾走感があるわけではないのですが、サビで歌われるカナリアの人魚に対する想いを綴るパートの、前へ前へという感じがすいむさん曲への好きポイントのそれなんですよねぇ。

 4曲目、『境界線、願いの歌』。日向のアリアを一推しと表現したものの、本曲の構成・完成度は段違いに素晴しくて、同人音楽に手を出すような(奇特な)人であるなら一度は聴いてみてもらいたい(言いすぎか!?)と思うほど。一般的なデュエットソングってあくまで一曲を二人で分割して歌っていたり、あっても掛け合いとか同じ歌詞でハモっている、ぐらいだと思うのですが、この曲は更にその上を行く。二人がそれぞれ別の詩の歌を歌ったものが重ねられた結果、ひとつの曲として成立しているという凄さ。(できれば歌詞カードをお見せしたい…。)その構成のおかげで、それぞれの海・空への憧憬とその交わり(“魔法”)がはっきりと頭に入ってくる。美メロも相まって素晴らしい情景が展開されること間違いなし。紛うことなき怪作。

 5曲目、『水面のアリア』。人魚さん曲。ゆったりとした三拍子に乗せられた如月梢さんの歌声が心地よくてつい目を閉じて聞いてしまう。癒し。

 6曲目、『泡の見た夢』。カナリアの夢が叶った世界。淡い“泡”となったカナリアのその先。海の中で人魚と仲睦まじく歌い合えることを無邪気に喜ぶカナリアの気持ちが伝わってくるかのような楽しげなメロディ。しかし終盤、これは…。『もう終わる物語 ぱっと 弾けたの』 ここを楽しげなサビメロとして歌われるのが逆に辛いですね…。でも曲としては日向のアリアの次ぐらいに好きです。(自分が基本的にアッパーな曲の方が好きなだけな気がしてきました。)

 7曲目、『海底にて』。物語の締めとしてのこの曲、記事書いておきながら、まだ腹に落ちきっていなかったりします。高橋そらさんが歌われていることもあって、この曲の主語はカナリアさんだと思っていたのですが、そうなると2節目の『焦がれた空に 訪れた 静寂』をどう読んだらいいのだろうと…。深い水底で目覚めの日を待つのは、願いを叶えた結果として泡として海に消えたカナリアなのか、天に昇った後、星の涙として落ちてきた人魚なのか…。自分の読解レベルだと解釈し切れなくてぐにゃり。

 物語の流れとしては、それぞれの憧憬を綴った2曲の『アリア』、そして二者の願いの交わった『境界線、願いの歌』、願いの叶った先を描いた2曲の『夢』、と捉えたのだけどどうなんでしょうか。実は勝手な勘違いをしていて、『天空にて』『海底にて』の2曲次第でひっくり返るようなことがありそうな気もします。M3からこんなに間空けて記事書いて言うことでもないけど、他の人の感想も聞かせて欲しい!(切実

 ※あと7曲目のタイトルなんですが、CDだと『海底にて』で、公式HPだと『深海にて』なんですよね…。最終的にどっちが正解なんだろうか。CDの入稿の方が先だとすると、あとから作ったHPの方が正しいのかな。

http://mamyukka.tank.jp/hotel/img/jacket.jpg

MamyukkaさんのM3-2018秋新譜「黒猫ハロウィンホテル」。
ハロウィィィィィンッ説明不要!! 活動10年!!! Trick or Treat!!!
Mamyukkaだ!!!
といった感じで、おもむろに刃牙パロをしてしまうぐらいハロウィンの覇者様。
(元ネタのアンドレアス・リーガン自体は即殺されますが、この口上が好き)

さて、意外なことにハロウィン題材の正式ナンバリングとしては
Haunted Party Orchestra』以来2作目だったりするのですが
これまで明に暗にとハロウィン曲を作り続けてきた実力は伊達でなし。
飽きも感じさせずに、世界観を一枚に込めらていてほんと素晴らしい。

長くなりそうなので畳みます。
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https://f4.bcbits.com/img/a1735188357_16.jpg

LaralastudioさんのM3-2018秋新譜「雪の降る街」です。

竹之内さん、さてはキャッチーの王様か?という程の耳残りの良さ。今回のメインボーカル曲2曲とも、Larala界の歴史に残す楽曲といっても過言ではないのではと…。ボーカルは西風Sさん。綺麗で通りのよい歌声で且つ、パワーもあるし、めっちゃ気持ちの乗った歌いぶりで聞いていて本当に浸れる。3曲という曲数に比して物凄い満足感の一枚です。

さて、トラックリスト。
01 雪の降る街
02 混濁とレンズ
03 カノン
まず1曲目、「雪の降る街」。メロドラマかっていう情景が浮かぶような切なさ爆発バラード。『灯がともる 見慣れた街の中ひとりで 雪の降る街 あなたはもうここをふり返らない』ってちょっと涙出てきませんか。しかもサビから切り込んでいく構成になっているのもあって、文字通り最初からクライマックスの盛り上がりで一気に引き込まれる。ドラマチックな一曲。

そして2曲目、「混濁とレンズ」。敢えて説明するとこれは『コンタクトレンズ』とかかったタイトルになっております。とは言え上手い事言ってるだけではなくて、ちゃんと歌詞の上でも意味が考慮されていて、これがまたよい…。曲調としてはしっとりとした1曲目とは打って変わって軽快なテンポのロック(と言ってよいのか)ナンバー。とは言え変わらないのは強烈に耳に残るメロディーと展開。Cメロからの盛り上がりとか尋常じゃないものがある。3分ちょっとの短い曲とは到底思えない存在感で、ふとしたタイミングで脳内に戻ってくる。

3曲目の「カノン」で改めてしっとりと、締め。こちらの曲、まさかの最初はインスト曲だったらしいのですが、こう聞いたときのしっくりと来る感じはなんなの。

#「混濁とレンズ」は今回の新譜が初出の曲じゃなかったのか…。レビュー行脚しててようやくそれを知る。結局のところまず曲自体がすばらしいので、SoundCloudに上がってるのもバッチリよい、んだけど、随分ブラッシュアップされてるよなぁとはやはり思う。聞き比べても楽しいな…。

M3お疲れ様でしたー、という話も勿論あるのですが、
(今回は一瞬雨がパラついたものの実に天候に恵まれましたねぇ)
実はその前日にMamyukkaさんのハロウィンライブがあったのでした。

※演奏もトーク内容も、とにかく何もかも最高だったのですが、終わって即座にM3の予習に頭を切り替えたのもあって色々うろ覚え…。とは言えせっかくなので覚えてる限り書き留めとこ!という内容。とりま箇条書きベースです。

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■タイトル:Mamyukka Halloween Party(マロパ)
■日  時:2018年10月27日(土)open13:15/start14:00
■場  所:新宿グラムシュタイン@東新宿

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  • Resoneciaは毎度何かあるのか、無いのかがほんとわからん
  • めろめろ♡いんすと~る!が充電期間に入っていて膝を折った…。がおがおさんのTwitter見ると色々お疲れのようなので、とりあえず内心で応援をし続けるしかなさそう
  • 感傷ベクトルもこのM3で一区切りとのこと。note読んだ。ものすごくしっかり自分に向き合った内容で、これに文句をいうやつはファンではなかろうて。リアレンジ新譜のnoneとかほんと落ち着いた雰囲気の曲になっているのもわかるなぁ。
  • Vtuberモノどころか、Vtuber自身の出展がちょっと見ただけでいくつかw リアル出展しちゃうんかい! Appoloぐらいにとどめておけばw
  • 時間が…時間がない…。あと、まだ「い」までしか見れてないのに既に予算見合いで削らなければならない量がピックアップされている…。土曜、マロパから帰ってきたら馬謖を斬りまくらないといけなくなりそう(血涙
  • うっそでしょ。がおがおさん新譜発表してるやん…。いや、ベストアルバムチックではあるけど、でも体調悪かったみたいだったし、そもそもめろめろさんは充電してたものだから。てかボーカルがsomuniaさんでの再録とかどんなサプライズだこれ・・・。M3はこのタイミングでも(むしろこのタイミングで)どんどん情報出てくるからホント油断できない。laralastudioさんとかも昨日視聴アップだったし、コトノハルカナさんも今日22時にようやく新譜の情報が出るようだし、トリコさんも情報でてこないし…^^;
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M3カタログもようやくゲット。岸田教団の「nonシークレットパーティ」も無事に眼鏡ぶっ壊して終了したので、まずは手始めにM3本番に向けて前回の振り返りということで。

それぞれ聞きたいシチュエーションが違うので例によって纏め方としては頻度別ですが他意はありません。傾向としては仕事の繁忙のせいで聞き入る系減ったかもとか、ジム行くようになったんでその最中のBGMでアガりやすいものが増えたかもとか。

まぁこれ買ってる人はこんなのも買ってるのねぐらいの雰囲気でどうぞ。

[memo]
  • 申し訳程度のmemo欄
□すごくよく聴いてる
★ABSOLUTE CASTAWAY 「ASTRO=GRAPH
★Aute Couture 「Happy Rebirth and Darkness
blinq × アンテナガール 「サヨナラ
Confetto「Pinky Blossom
★Eternal Melody 「End of the World
GLUE WAVES 「Simulacra
★inktrans 「At Last.
★inktrans 「complex
Jockie "Masta Bass" Suama「jmbs Single Collection Vol.8
MISLIAR 「Mystic◆Borderline
★Release Hallucination「Lovers in Abyss
sakuraCafe 「storia
★somunia 「Room No.001
★コトノハルカナ 「CandyPopParty
★すかいあ 「星めぐりの回顧録
にゃーろんず 「ランドルトドーナツ
7uta.com 「サクラドライヴ
★白衣とMonocle 「Phantom Protocol -1
めろめろ♡いんすと~る! 「♡めろめろまんちっく♡EP

□よく聴いてる
AB-sounds 「New-Gene
APG Sound Works 「Wish
★autumnbaguette「Op.7の庭園水晶
CHIRONEX 「Punishment for the Liar
★The Endorfin 「Alt.Strato
Hollw MellowGateau Chocolat Catharsis
A little bit 「Club Patina
★love solfege 「無窮動perpetuo
love solfege 「philosophilia
★Metomate 「自由と銃と十三の鎖
MSS Sound System「Time warp love
P-glasses 「Un seul Voyage
★priere* 「ルールブルー
Pulse Plum 「幻想終末世界線
THE ROOM OF SHOW IKEDA 「hananoen
★stellatram 「EXEC_COSMO=COCOON/.
★STUDiO MONOBEAT 「CITY MOTIONS ep
UtAGe 「PIANISTY
★WIZARD ODYSSEY 「AgarthA
おやすみコンチェルト 「緑の深い森に
かずらなつ 「ゆめくず
ないしょの音楽館 「Memo
にゃーろんず 「徒然にゃるままに
フーリンキャットマーク 「ストレイキャットガール
★ロリィタノイロォゼ「Dolores
桜仔猫* 「Ricordi
★夢乃ゆき 「COLOR CODE
★葉月ゆら 「虚構の楽園

□そこそこ聴いてる
BerryBearWhat's up?
★Bigbird 「Occolle -Okka Works Collection-
DEFNITY SOUND SYSTEM 「Möwe -メーヴェ-
★Elymusia 「旅立ち
GoldFish 「7*sette_Demo」
Laur 「The Angel's Message
ParoLe plAneT 「Crier
★Powerless 「Avalon
Prismagic 「Aprire
Ri9 「プライムプラネット
★Rigël Theatre 「Rinn Ding Dong - L'avenir de la Flesvelka -
Secret Messenger 「Re:Lost
Sprite Recordings 「Reminisphere:ZERO
 syvyys. 「newborn spring
 t+pazolite 「Complete Deposition
 VerAll RECORDS 「MIRAI
 アインシュタインズ 「M3_2018spring」
 いつきんぐだむ 「ビタミンノーツ
カケルスタジオ 「あの日と群青の青
こすもぽりたん 「L'oiseau Bleu
トピア 「魔法少女幻想曲
 無理レコーズ 「Printemps
★滅茶PIPE 「Blue cloud / Fox hunter

7月に2つライブに行く予定が入ったので、しばらくはそちらの予習にかかりきりになりそう。

■すかいあ星めぐりの回顧録
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 すかいあさんの…もう、13作目の新譜ですか。5thからお世話になっているもう馴染みに近いサークルさんですね。きっかけとなった5thの「記憶の中の子供」はとても素敵な作品なので、もしすかいあさんを少しでも気になったらまずはこちらを手にとってもらいたいですね(隙あらば推していく)。なんとなんと、いまだ入手可能っぽいです。いつまでこの状態が続くかは本当にわからないので、是非に。

 さて、今作は
"記録"と"記憶"をテーマにした一枚。すかいあさんはいつもきちんとテーマに沿って仕上げてらっしゃるんですが、今回は自分の好みのテーマであるという贔屓目もあってか、いつになくそれが全体に浸透している気がしています。まず一曲目「記録から記憶へ」から最高。すかいあさんには珍しいチップチューン的な音からメロディはそのままに、アコースティックな音色に遷移していくインスト曲です。イメージ的には、先の未来に紐解かれた媒体から音楽、そして情景が再生、想起されていくという感じでしょうか。こういう仕掛けはいいですね。1:30という短い曲でありながら、2曲目と合わせてコンセプトを表す核となっている一曲です。好き。

 2曲目「蓄音機は歌う」。こちらも作品のコアとなる曲。少しテンポの速いジャズワルツ。色あせたような雰囲気が郷愁を誘います。1曲目とセットで白眉ですね。 3曲目「月の舟-replay-」は10th「がらくたの箱庭」からのリバイバル。多分、アレンジが変わったりしているわけではないような気がするんですが、違ったらすみません。2番から入るリズムを刻むようなパーカッションと、一方、その上で揺蕩うゆったりとリバーブのかかったみちるさんの歌声の組み合わせが気持ちいいです。

 4曲目「それは揺らめく心の調」は曲頭から全体を通して奏でられる、こぶしを回すような笛の音が印象的なバラード。 5曲目の「星の海」はメロからサビへのテンポチェンジが楽しい一曲。すかいあさんらしい、柔らかい曲ではありますが、変拍子が好きな方にもおすすめです。このラスト2曲が、このアルバムの主人公である少女と、ジャケットのイメージにもなっている灯篭流しの物語。最終盤で残されたレコードが、1曲目で再生されるという大変美しい構成。たまらん。
 

■白衣とMonocle『Phantom Protocol -1

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 M3ではほぼ見かけないジャンル“Hiphop”。タイミングによってはトップハムハット狂さんやSmileさんが出展されてましたが、やはり恒常的には見かけませんね。Hiphop界隈の同人系の方々はWWWとかが主軸になられるんでしょうか。一度は足を運んでみたいとは思いつつ、なかなかいけていない状況です。さて、そんな供給不足なHiphopジャンルで今回発見したのがこちら、
白衣とMonocleさん。今回が初買いのサークルさんですね。説明を読む分には、サークルとしても初参加っぽい感じでしょうか。

 本作は全5曲のミニアルバムで、1曲目と5曲目にリリックの載った楽曲、間に3曲のトラックのみ楽曲が挟まれているという構成です。もう、なんと言っても2曲目表題曲の「PhantomProtocol-Ⅰ」が最ッ高にCool。高らかに鳴る、パワーのあるメインメロディーの深い印象と、通奏低音的に流れるネガティブ&ノイジーなベース部の対比。耳に残りまくりますよこれ。この一曲だけでも手に入れてよかった。凄くリピートしています。

 あとは、1曲目の「ghost」もトラックめっちゃカッコよく、しかも結月ゆかりとDubmiyakoさんのVo.が違和感なくマッチしていて、これは同人イベントでこそ手に入るHiphopや…という感動が強いです。3曲目「Wave Generator(Sine-kona Screwed)[Prod.yume]」は、大元のトラックを聞いてないんであんまり適当なことは言えないんですが、ブレイクの入れ方が気持ちよくて、センスあるなぁと思いました。順序的には2曲目に続いて好き。

 しかしこのサークルの主催は、Sine-konaさんなのかDubmiyakoさんなのかいまいち判然としない。同一? Twitterとかも過去のアカウントは使われてなかったり、移動先のアカウントは凍結されていたりでよくわからない^^; まぁいずれにしてもお二方の名前は覚えておいて、次以降お見かけすることがあれば、また率先して手に取らせていただきたい次第。


■Confetto『Pinky blossom
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 細かいことは言わない。M3-2018春で、ヤバい電波曲を聞きたければこれを聞け。

 仕事やらなにやらで精神的に追い詰められていたんでしょうか、
M3-2018春に向けて試聴をする中で自分の中にあった一つの思いが“なんかヤバい電波を浴びたい”。とは言え、予算的にも数は撃ちたくない中で、ガツンと琴線に引っかかったのがこの一枚、いや、その内の一曲になります。

 そのタイトルは「どす恋!春場所☆きらめき大相撲」。これだけでヤバさ伝わりますかね…。個人的には、過去に一世を風靡した電波ソングの猛者達とも十二分に渡り合える1曲なんじゃないかと思っています。死ぬほどアガるし楽しすぎる。最盛期のニコ動に投下されてたら、めっちゃMV作られたりとかして、天下取れたかも知れない…とも思いつつ、やはり数々の事件で角界が話題になっていた今だからこそ、というのもあるのかも知れません。ちなみに、作曲をしたタイミング的には意識はされていなかったであろう「女性は土俵に上がってはいけない騒動」が発生した直後ぐらいに、ななひらさんの歌い上げるこの曲が産み落とされたのはなかなか運命的なものを感じます。

 曲自体を語るのはもはや野暮かもしれないので、曲中の台詞を一つ引用して、本作品への言及を終えます。
 「ホアアーッ!ホアーッ!止まらないでごわす!四股踏んで 股割ってホアアアッー!」

■stellatram『EXEC_COSMO=COCOON/.
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 M3-2018春にて無料頒布されたstellatramさんの新曲。誰もが待望するヒュムノスの新作且つ、9分近いボリュームのこの曲が、無料で頒布されてしまっていいんでしょうか。(多分)いいんです。なぜなら、stellatramさんの活動5周年の記念だから…! おめでとうございます。そして、本当にありがとうございます。アルポータルが更新終了してもう何年になるでしょう。以降、寂しさを抱え続ける我々Ar tonelico難民はstellatramさんを筆頭とするヒュムノス2次創作サークル様に生かし続けていただいているのです。

 というのは一旦置いておいて、本曲「EXEC_COSMO=COCOON/.」は9分のボリュームに恥じない・退屈しない曲になっていて素晴らしい。
曲展開から物語のドラマティックさ、緊迫感、壮大さが伝わってくるのが、そう感じさせる理由かもしれません。あと、物語パートと、コマンドパートのメリハリも、本当に“らしさ”があって涙出そうになります。stellatramさんの最高傑作は個人的には「EXEC_HYMME_SEAMLESSECHO=H:D/.」だったりしますが、これはそれに次ぐ作品と言えそうです。本作は、記念作ということもあってか、BOOTHで現在進行形で無料配布されています。もし、Ar tonelicoを知らない方でも少しでも興味があれば、聞いていただきたいと思います。

2記事目にこんなに早く手がつけられるなんて吃驚。

■somuniaRoomNo.001
RoomNo.001

 インターネット上で声と歌の活動をされているというsomuniaさん。正直このM3まで存じ上げませんでした。今回目に入ったのは、がおがおさん繋がりです。なんとこのM3では「めろめろ♡いんすと~る!」での新譜がないとの報を受けショックに沈んでいた中、なんとがおがおさんが作曲で参加されている一枚があると聞きつけました。そんな無聊を慰める一枚。この「RoomNo.001」全体を通しての感想としては、somuniaさんらしさがジャケから歌声から、ともすれば委託をしているはずの音楽まで浸透していて、歌われている姿が目に浮かびそうなのがかなり好感です。ややアンニュイなかわいさ。1曲を除いて、ご本人が作詞をされているのも大きいのかも知れません。

 というわけで中身。1曲目「Rainy magic」は、実はがおがおさん作曲ではないのだけど一番好きかも知れない…。初のCDの第1曲目ということで、自己紹介代わりって感じですね。冒頭の『私は――
から少し間を空けての、『―― somunia.のブレイクが超印象的。かわいいし、耳がとにかく気持ちよいフューチャーベース。作曲はgaburyuさん、憶えました。 続く2曲目「Internet girl」(タイトルがドンズバでsomuniaさんですよね)と3曲目「Midnight swimming」は待望のがおがおさん作曲。「Internet girl」は"らしさ"全開のがおがお節で、耳に入った瞬間にがおがおさんだってなるメロディラインがとにかく癖になります。一方で、めろめろ♡いんすと~る! の突き抜けたキュートさとは一線を画すのがsomuniaさんの落ち着いた歌声。雰囲気がガラッと変わりますね…素敵です。Cメロの切実感な雰囲気もよし。「Midnight swimming」は抑制的に推移していたメロから盛り上がる展開が心地よい一曲。 4曲目はCapchiiさん作曲の「各駅停車」。この曲は歌詞がいい。ゆったりとしたテンポと、強めに入ってるバスが胸に響くのをじんわりと感じながら耳を傾けるのがいい感じ。この曲はサンクラに挙がっているのでリンクをぺたり。 ラスト、「melt memory」。〆の一曲はがおがおさん。この曲は感傷的なメロディーに広がりのあるサウンドと、多用されている小道具的なSEが印象的。主線はまったりしているのに、細かく入るSEと、裏で流れる別ラインのメロディだったりが最後まで飽きさせずに聞かせてくれます。 

■コトノハルカナ『Candy Pop Party

CandyPopParty 

 語感(五感)で聴く電波。

 我ながらなかなか悪くない表現だと思ったり。上述のsomuniaさんに並べてしまうと本当に対照的な、元気で可愛いくてアッパラパーな一枚。聴いているとなんとなく元気になれる、大好きなコトノハルカナさんですが、今回はすごく突き抜けてます。一番最初に好きになった時のコトノハルカナさんはこんなんじゃなかった気がするんだけど、これはこれでありですね…。ちなみに、音ゲーで採用・収録された曲も本作に入っているとのことで、コンセプトはさて置き、立秋さん的にはかなり気合の入った新譜のご様子。

 さて最初に「語感(五感)で」とか言ったのは、このアルバム、全体通して擬音語・擬態語とか、オノマトペ的な歌詞が支配的なんです。しゅわしゅわクラクラぐにゅぐにゅほわほわつるつる…なんてほんとごく一例。こいつらがBPM高めのEDM、ダブステ的なクラブミュージックと組み合わさることで恐ろしい中毒感を生み出している。 その中でも特に気に入ったのはまず3曲目「てるやま」。この曲はアルバム全体の色がハイテンション&キュートな中で、異彩を放っている曲で、地面に音を押し付けるような重たいのサウンドの上に、ひたすらアンニュイに繰り返される「てるやま」のワード(全然何言ってるか分らないと思いますが)。個人的には往年の名電波曲「猫鍋」を思い出してしまいました。改めて聴き比べると全然ちゃうんですけど、なんかこう、ね。 そして5曲目「×ロ×◇×ロ∨∧゜∨」。これは【めろめろめろんぱん
】と読むようです。初見で分る人、いるのかな。さて、曲はザ・ハッピー電波。そんなメロディに乗せてひたすらメロンパンへの愛が表現されます。オノマトペ的には『カリモフ、フワコロ、サクポロ…と、あぁわかるわかる的なものが使われていて、これがまた語感がいいんですよね。あとカリカリモフモフのコピペ思い出しました。途中で入る台詞『本当のメロンは食べられない 実はメロンは好きじゃないが耳に残りまくる。そして共感。

■Eternal Melody『End Of The World
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 すっごくかっこいい(小並感)

 Eternal Melodyさんは過去に1枚買っていてそれも良かったんですが、初めて男女ツインボーカルで出されたこのシングルは更にいい。硬質で切り裂くような黒崎朔夜さん、高音でも伸びのあるkikyowさん。お二方の歌声は全然違うわけではなく、雰囲気の近いところとそうでないところがあるのが、合わさった時の一体感になっている気がします(なんのこっちゃ)。ジャンルはサークル紹介の言葉を借りれば「ゴシック×トランス」。疾走感がキーワードです。

 1曲目はインストの「avarice」。上でトランスとか書いてますけど、これは言うならデジロック? テクノな浮遊感のあるサウンドに、泣きのギター。終盤のギターからキーボードが引き継いでいくあたり好きです。そして曲間なくそのまま流れ込むように続く2曲目「Separated Emotion」。Bメロの二人の掛け合いからのハモリで突入するサビが美しい。そしてCメロの裏から疾走を始めるギター。ベタだけどほんとかっけぇな。 3曲目「QUALIA」。圧 倒 的 中 二 感。そして ア ツ さ 。この曲は歌詞を見ながら聞いて欲しすぎる。なんとなく流していて印象に残る感想が一変すると思う。作詞の人のセンス、好きだ。

所感①と書いたのが自分なりの意気込みの表れとも取れる。

あ、友人が今回参加のM3から感想を綴り始めましたので、リンク集に新しく追加しております。差し支えなければ飛んでいただければと。自分と違って既に今回手に入れた新譜については全ての感想をアップ済みですし、更に過去の記事を漁って行くと、SoundHorizonのかなり興味深い考察記事があったりします。特にneinのコンサート映像への言及って他にないんじゃないかしらと思います。正直尊敬している友人です(ダイマ)。

Aute Couture『Happy Rebirth and Darkness


 MISLIARのKOKOMIさん、実験台モルモットの谷琢磨さんの合同サークル。KOKOMIさんはAsriel時代は何作か手に取らせていただいていましたが、MISLIARとしては初。実験台モルモットさんも初という。完全初のサークルさんです。実は今回、自分史上初めて、元々チェック外の作品を「映像上映コーナー」を見て購入したのがこちらの作品になります。その要因は複数ある気がしていて、フックのある男女ツインボーカルだったり、元Asrielの方の作品にしては映像から感じる色調がパステルっぽいなという驚きだったりですが、一番は聴いていて気持ちがよかったというのに尽きる気がします。さて、

 その辺は置いておいて中身に入ると、1曲目(ほぼ表題?)『Happy Rebirth Day』はM3ですら珍しいイースター(復活祭)をテーマにした楽曲。明るく跳ね回るような曲調で、トランペット・ピアノが奏でるジャジーな印象が素敵です。正直、宗教的な意味でのイースターよりは、キリストの復活というネタにちなんで、この曲を聴く人の新しく明るい世界への再誕(意識変革?)を高らかに歌い上げるような楽曲です。(そもそもイースターの読み替えに“
Happy Rebirth Day”ってないんですよね)。それはさて置いても曲頭の暗く妖しいスタートから、底抜けに明るく光や幸いを感じるような曲調への展開、そしてその曲としてのハーモニーのよさは特筆すべきものがあると思います。色々書いたけど、楽しさ・美しさだけで聞く価値は大。 2曲目、『堕悪Side ロマンス』はイースターではなく、ハロウィンモチーフの楽曲。この曲も男女ツインボーカルの美しさが如何なく発揮されています。男声が耽美寄りであることが気にならないのであれば、ぜひ聴いてほしい。 

■GLUE WAVES『Simulacra

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 自分としては今回初めてのサークルさんです。HPをたよりに調べた感じだと、6作品目なのでしょうか。作詞作曲がMooさんという方のほぼ個人のサークル? とは言えボーカル陣の固定ぶりを見るに、ラブジュ的なイメージが近い建付けなのかもしれません。試聴においては、1曲目でズームアップされたサビと思われる箇所のカッコよさ、そこに続く、2曲目のクール且つ外連味を感じる和っぽい
楽曲が見せる片鱗が決め手でした。

 さて、その期待を裏切らず通しでもカッコよかった1曲目『Agnostic Ruler』。クロスフェードでは聞けなかった範囲ですが、個人的にはサビ前のBメロが物凄く好みでした。サビの盛り上がりに向けてテンションを上げるように駆け上がっていくメロに痺れました。2曲目は『Things Past』。和ロック全開のノリなのに、全英詩という、あれ? という楽曲です。一方で滅茶苦茶演歌的(は言い過ぎかも知れないけど)こぶしの効いた節回しで歌唱されていて、全英詩なのに海外の方ヒアリングできるんだろうか?!的な雰囲気が凄く愉快。疾走感と、切り結ぶようなSE、合間に挟まる歌舞伎的な掛け声が心地よく嵌っていて、よくありそうな気もする和ロックに、楽しさと勢いを与えられている気がします。3曲目は『Chivalry』。ボーカルトラックだけ聞いてると、Bassyさん作曲の茶太さん曲??みたいな雰囲気を感じてしまいました。歌詞の流れを追うと、タイトルの通り「騎士道精神」を題材に据えた、バンプの『グングニル』みたいな曲と言えば伝わりやすいかもしれません。ブラスの力強く明るい音が“暗闇を払う 光のセレモニー グローリーデイズ”を感じさせます。

■inktrans『At Last.


 昨年春から注目株の、inktransさんのM3-2018春の新譜です。通しでの感想としては、過去作の例に漏れず、弾むような、浮遊するようなメロディラインがとにかく心地よい一枚です。1曲が短いこともあって、4曲通すのは実はあっという間なのですが、心地よさ過ぎていつの間にか何週ループしているか分らないほどだったり。inktransさんの表現される浮遊感ってほんと他では耳にしたことがなくて、本当に独特で素敵です。自分は何にも情報のない状態で聞いても、あ、あの人の作曲かな?と思えるようなのが好物だったりするんですが、そういう好みにもスマッシュヒットするんですよね。

 特に3曲目の『mmgt(ままごと?)』は、曲中にもあるような絵本みたいなあっけらかんとした雰囲気があって好き…。あとやはり表題曲、4曲目の『at last』ですね。歌詞にもある(逃げ込んだのかもしれない)空想の世界と、手に入れられなかった(実現できなかった)現実との狭間でのふわふわとした気持ちを、少しダークに描いているのがとても印象的に感じました。

■Release Hallucination『Lovers in Abyss
http://releasehallucination.com/img/card_b.jpg

 はい、もうこの頭空っぽにしてカッコいいとだけ言ってしまいたい曲。今回1曲のみのシングルですがもう本当に素敵。まずリバーブのかかったBメロから続いてのサビ(最初のは1:42頃から)のリードボーカルとそれを追いかけるようなコーラスとの構成が昏く美しい。特にコーラス部のハモリ方がいいんよ…。ここは試聴でも確認できるところだから是非試聴だけもお願いしたいところ。そしてリリハルさんへ期待している通りの4:00以降の間奏部以降がほんとにたまらない。うねるベース部から始まって、音数を増やしつつ展開を激しくしていき、徐に始る5:10辺りからのギターソロ。その後、6:00過ぎから入れ替わるように奏でられるやや重ためキーボード・すかさず被されるコーラスに、Cメロ直前の展開…(溜息)。そしてその後にコーラス無しで続く抑制的なサビ部での溜め、待ってましたの大サビと…。ふぅ、とんでもないですね。

Dolores

ロリィタノイロォゼさんのM3-2018春新譜「Dolores」です。

こちらのサークルさん、これまで買い続けていながらも、実はこれまでに一番喰らったのは2014年春にRibbon Citronさんから出た「シャルロット・キャトルのジョハリの窓」収録の「b」が最推しの楽曲だったりします。自分はM3でも全体でそこそこの音源を買っていますし、それ以外でも色々聞いていますが、その中でも、購入から何年もたった後もふとメロディが頭を想起する楽曲は多くはありません。「b」はその一つということで結構強烈に心に留めています。

そして本作「Dolores」は、その「b」にも負けず劣らず自分の中に印象深く残る一枚になりそうだということで、久々に単発で取り扱ってみたりした次第。さて、ロリィタノイロォゼさんはりみゆさんが主催されている(多分)個人のサークルさんで、基本的にはピアノの弾き語りとそこに載せる歌声・コーラスで構成されるかなりシンプルなサークルさんです。特長としてはとにかく耽美で美しい、詩的な世界観でしょうか。大体が残響感のある幻想的な空間音楽になっています。自分の主観としては今作では特に、ミックスの美しさだったり、アレンジ上の工夫が世界観の構築に寄与しているところが際立つな、という印象です。聴くシーンとしては、夜の散歩など本当におすすめいたします。ベストマッチ。

さて、トラックリスト。
01 名と声
02 Mercredi Gris in "Z"
03 noce -ノス-
04 Lost in admiration
05 名と声(no answer)
06 Mercredi Gris in "Z"(the ghost in the machine)
正直全体通して好きな曲ばかりでこれが、と言い辛かったりします。最近やってませんでしたが、あえて一曲ずつ(少しだけですが)取り上げてみます。

まず1曲目「名と声」。メロディと詩が渾然一体となった堪らない一曲。サビ(だと思われる)、『遺伝的アルゴリズムを~』から始る流れは「b」を彷彿とさせる、音階を駆け巡るような軽やかさがあります。また、この曲は5曲目に入っているメインボーカルを抜いた所謂カラオケ用トラックが素晴らしい。バックのコーラスと音声は残してあるのですが、それだけでも曲として成立してるなと思えるほどコーラスが重層的に張り巡らされていて、聞いていて飽きない、これだけでいっそ別の曲かのように感じる美しさがあります。

2曲目は「Mercredi Gris in "Z"」。Mercredi Grisはフランス語で「灰の水曜日」ということで、キリスト教圏では意味のある日らしいのですが、すみません、自分はほぼ意味が掴み取れません。この曲も1曲目に負けず劣らず、メロディ・バックコーラスが合わさった美しさが魅力ですが、特に、最後の一節でカットインしてくる男声コーラス。これが入ってから終盤のクライマックスまでが綺麗です。

3曲目は「noce-ノス-」。前2曲と比べると全体的に素直で、世界観としてもかなり甘く優しいもの。歌詞を読んでみると、まるで結婚式で相手への愛を語るような曲です。この曲、なぜか最後にパッヘルベルのカノンが流れるんですよね。なんか意味あるのだろうか。自分の理解力レベルではそこまで迫れない悲しみ。

4曲目は「Lost in admiration」。珍しく、英詩且つ、歌声とメロディに機械的な加工(ノイズ含む)が入っています。3曲目の「光」から打って変わって、切迫感や失われた(失われる?)相手へ想いが強調されるドラマチックな楽曲です。この曲は、サビ部の「Lost in」から始るフレーズがかなり印象的なんですけど、これがまた、和訳の歌詞と対照してみると、本当にじわじわと来るんですよね。English Translationと書いてあるので、元々は和訳側で作詞して英訳後に歌唱されたのだと思うのですが、だとすると、この英訳はとにかく美しすぎる。音楽のための英訳になっていて、本当に感動してしまいます。

前作であった、セルフライナーノーツがあれば、読んでみたい(本家に丸投げ)。しかしこれはよかった。

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