同人音楽感想雑記

同人音楽の感想をメインになにかを書き捨てていきます。雑食。

葉月ゆら×Seraph「蒼炎の姫君」

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葉月ゆらさんをボーカルに迎えたSeraphさんのM3-2014春新譜「蒼炎の姫君」です。

先日のコミケでのゆらさん新譜もググっと来る内容でしたが、続けて今回も大当たりという感じです。壮大で、様式美溢れるゴシカルな楽曲がバッチリはまっています。実はSeraphさんの過去作はあまり触れたことがなかったのですが、光ノ巣さんもIroriさんも、めっちゃ格好いい曲書くなぁ。こうやって、曲に恵まれるのも実力ですよねー。ただ、(古参ぶるわけじゃないですが)まだゴシックに傾倒する前からゆらさんを好きだった人間からすると、かつてのゆるーい感じのゆらさんが凄くなつかしくなって、「ゆらわーるど」を聞いてしまいます。こちらもおすすめですよー。

そしてまた、おにねこさんの描かれたジャケットイラストが素晴らしいですね。繊細美麗。音楽聴くのに絵など、という意見も十分解るのですが、やはり玉石混交で膨大な作品が頒布されるイベントではこういうところのフックも大事かなーと思います。ちなみに私は気に入ったジャケットの作品は中も気に入る確立が高いという珍説を支持する者ですがなにか(半ギレ

さて、トラックリストです。

01. entrance:降誕
02. Le Rouge et le Noir
03. Red Nightmare
04. 双剣の姫君
05. My DOLL HOUSE
06. エス-黒橡ノ少女-
07. exit:春眠

まずは「
01. entrance:降誕」。冒頭のインスト曲でバッチリ決めてくる作品って好感が持てますよね。有名ボーカルを迎えていても、そこのバリューにあぐらをかかない姿勢というか、作曲者の意地が感じられるというか。この曲も、特に派手な曲ではありませんが、退廃的な雰囲気が楽しめる良曲。全体を牽引するヴァイオリンも、アンサンブルも美しく、一気に世界に引き込まれます。

続いて「
02. Le Rouge et le Noir」。ゆらさんと、Seraphさんのメインボーカルの海紅さんのツインボーカルが光ります。この点は、その後にも引き続いてこの作品全体の価値を高めている美点で、艶のあるゆらさんの歌唱と抑制的な海紅さんの歌唱、お互い色味の違う(しかも実力のある)歌唱が絡み合って高めあう様がとても素晴らしいと思います。曲としては、展開にあわせてピアノ、チェンバロ、オルガンを使い分けているところが面白いところでしょうか。それぞれの活きる場面での使われ方がされていてよいと思います。実際に生演奏したらどんだけ大仰な編成になるんだよってな感じですが、細けぇこたぁいいんだよ! です。あとはサビ前の展開がクサくて熱い!メロからサビへの移行にあたっていったん小休止いれてからの盛り上げ→クワイアで最高潮に達したところでサビに至るといういい感じの構成が好み。

03. Red Nightmare」は、冒頭とCメロのリズム感がとても気持ちいいというのが第一印象、特に冒頭部の歯切れのよい導入は全曲中でこの曲の存在感を高めていますね。サビの疾走感もGood。 「04. 双剣の姫君」は、おそらく構成的にメインの曲(作詞がゆらさん、生のギター)なので相当力はいってる感があります。明確にギターが入ることでクラシカルかつハード、なのでこれまでの曲に比べてゴシックロック・メタル感が強いです。ギターソロはちょっとメロウ。また、この曲もツインボーカル曲、掛け合いとハモりが抜群に心地よく、今回これが目当てで聞いてるようなもんなので一番の押し曲です。

05. My DOLL HOUSE」は海紅さんボーカル。いきなりSEが入って、この曲だけ他と違う独特の雰囲気を醸し出しています。気だるさと独白的な歌詞。なんとなーくアリプロを思い出させます。や、最近のは追えてないので方針転換してたら違うかもしれませんが。 「06. エス-黒橡ノ少女-」はしっとりとした百合バラード。ピアノ、ヴァイオリン共に叙情的な雰囲気を醸し出しています。この極は、歌詞が相当突き抜けた厨二感覚でなんだか凄いです。サンホラで読み替えには慣れている身ですが、それでも辛いw 読み替えにあたって必要なバックグラウンドが、作詞者の頭の中にしかない感じ。歌を録るときは、別に歌詞を用意したんだろうなぁ。 「07. exit:春眠」はピアノメインのしっとりとしたアウトロ。

個人的には2~4曲目の感じで全部押してってもらってもよかったんですが、気だるい系、しっとり系の曲を含めて考えてもかなりクオリティの高い作品だと思います。もしご存知の方いたらお伺いしたいんですが、旧譜もこんな感じなのでしょうか。次回のイベントで漁るかどうか、前向きに検討したいところ…。

Laralastudio「さよならプラネット/チョコレイト」

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Larala-studioさんのM3-2014春新譜「さよならプラネット/チョコレイト」です。

竹之内貴英さんの作るキャッチーなメロディと、栁かおりさんの力のあるボーカルの素晴らしい組み合わせでとても“耳に残る”作品をこれまでリリースされてきたLarala-studioさん。今回も新譜出るのねとホクホクしていたらなんかずいぶん趣きが違う感触。私以外にも視聴段階では「えっ」と思った方いらっしゃるのではないでしょうか。

今回、4曲中2曲に新ボーカルとして町乃さんが迎えられており、その歌唱の色味に合わせてか、キャッチーさはそのままでも曲調、MIXの雰囲気がこれまでと大きく異なってます。これまでの「情感」とか「力のある」という形容に対して、「浮遊感」とか「かわいらしさ」を押し出したような感じ。この辺を楽しめたかどうかで、本作への感想は別れるんじゃないですかね。正直私も視聴段階では求めてたものと違うというのと、なんかぼやっとしたMIXの感じが気に入らないという理由で見送りも視野に入っていたりしました。(結局手元にある上に、最終的には満足しちゃってますが。)

あと、今作の特徴としては何と言ってもLOVEじゃないでしょうか。実に全曲すべてラブく(インスト曲は?ですが)、往年の富士見ミステリー文庫を彷彿とさせる“LOVE寄せ”に驚きました(伝わらない上にすごく不吉)。いい歳したオッサン(推定)がこんなグッとくる詞を書くとは恐るべし…。

さて、トラックリストです。

 01 さよならプラネット   (栁かおりさん)
 02 チョコレイト          (町乃さん)
 03 drop -instrumental-
 04 君                   (栁かおりさん)
 05 宇宙ピエロ            (町乃さん)

耳に残ったのは「01 さよならプラネット」と「02 チョコレイト」、特に気に入ったのは「02 チョコレイト」と「04 君」です。なんかだんだ新ボーカルさんの曲もお気に入りになりました。

01 表題曲「さよならプラネット」は、初め、メロウできらきらしたところから入るので静かな曲なのかと思いましたが、初サビ前からの盛り上がりがよいですね。とても耳に残るサビメロと、裏で動くベースの音がとても気持ちのよい曲です。栁かおりさんの伸びと情感のある歌声がサビメロに凄くマッチしていると思います。

02 「チョコレイト」は、これまでのLarala-studioにはあまりなかったピコピコとした、かわいめのエレクトロ・ポップ的なサウンドにふわふわとしたボーカルが乗っかるゆるい曲です。

この曲はけしからんですねホント。ズルいと言いたくなるかわいらしさです。上でも書いてますが、今回の町乃さん曲のMIXは個人的に少しもったいないと思っていて、ウィスパーボイスが売りなのはわかるけどそれにしたってもうちょっとスッキリまとめられないもんかと思うわけです。(初期のmimeiさんにも似たようなこと感じていたような。)しかし聞いているうちにその辺は慣れちゃって、そこから先はこの頭抜けたかわいさにすっかりやられてしまいました。だって、

 チョコレイトが好きな君の チョコレイトになる

ですよ! いい大人が身悶えちゃってますよ。このベタ甘な詞がいい歳したオッサン(推定)から出てくるなんて実に衝撃的です(褒めています)。Twitterで見かけたこちら
のイラストもその感情を高めまくり、最終的にどハマりしてしまいました。ここで町乃さん楽曲との雪解けを迎えた結果、5曲目を受け入れられた感もあります。すごい好き。

04 「君」、なんて切ない曲なんでしょう。想えば想うほど、募れば募るほど近寄りがたくなる…。君以外世界にいないのに、君の傍にはいられない、これが恋ですよ(何事)。かつてないほど変なテンションになってますが、言ってることはすごくシンプルな詞でも、ぴったりの曲と気持ちの入った歌が乗っている。これだけのテンションにもなろうというものです。上ですごい紙幅を割いて「チョコレイト」を絶賛しておきながらアレですが、このCDの中でこの曲が一番好きです。

この先は凄く余談。

itunesに登録するにあたって、ジャケットの入力(というか取得?)がとても大変でした。最終的に特設HPのSoundCloud上の構成情報から抜き出す方法に思い当たったのでよいですが…。よろしければ今後はどこかにジャケットイラストを置いていただけると大変嬉しいです。

NanosizeMir「始まりを告げる少女」

始まりを告げる少女

NanosizeMirのM3-2014春新譜、「始まりを告げる少女」。待望の、3年ぶりのアルバムです!

期待以上にやってくれたな、という感じで本当に大満足。(まぁ、ここのところ過去作リメイクとか、予告版シングル的なのが続いていて、ちょっと熱が落ち着いていたというのもあるんですけれど)。やっぱりNanosizeMirは凄い! と思いました。ジャンルを複数股にかけて物凄くキャッチー且つ個性的なメロディを書く塚越さんと、それにまったく負けることのない、とにかく伸びのある情感たっぷりの歌唱をされる水谷さん。このお二人がどんな経緯で組むに至ったかは知りませんが、本当に奇跡的なタッグだと思います。誰に言えばいいのかも分かりませんが、とにかくありがとう、と言いたい。塚越さんは楽曲提供も結構されているので、そちらも色々追ってはいますが、NanosizeMirとしての作品をこうやって聞いちゃうと、もうずっとこっちに専念してくれ! と思ってしまいますね。

さて、トラックリストです。

Tr.01 Prelude    
Tr.02 ある時、ある世界    
Tr.03 いつもトモダチ -なかよしVersion    
Tr.04 のばらの小路で    
Tr.05 巣立ちの刻    
Tr.06 Tao,et Tullia    
Tr.07 星屑纏う方舟    
Tr.08 始まりを告げる少女    
Tr.09 物語の終わりに    
Tr.10 風の便    
Tr.11 Postludium

全体の構成的には明るい曲が前半、後半にかけてしっとりとそして壮大になっていきます。特にボーカル曲後ろ三曲の各曲終盤にかけての盛り上がりといったらまさに半端ではないです。捨て曲なんて一切ない(あ、そういえば今回は捨て曲ではないけど、ネタ感のある曲がなかったですね。「水谷瑠奈の憂鬱な一時」「ぱらぱっぱ現代」「心のアクマ」「NanosizeMirのレコーディング日和」あたりの曲もかなり好きだったのでそこはちょっと残念なポイントだったかも。CD構成的にメリハリが薄く感じられたのはそのせいかしら。物足りない方は、「ラップでわかる塚越の音楽論」で成分補給をしましょう)、ハイクオリティで隙のない一枚ではありますが、長々となってしまうのでかいつまんでいきます。

■Tr.02 ある時、ある世界
軽やかで気持ちのよい民俗調のイントロにさっそく心を掴まれます。人によってはつい小躍りをはじめてしまう危険性あり。続いて、リズミカルな曲調にのせて壮大に展開される水谷さんの明るく伸びやかな歌声。「小さなせかい」が好きな人には本当にたまらない曲なんじゃないでしょうか(私です^^)。まさに一曲目からクライマックスという趣で、この先に続く曲達に否応なく期待させられますね。あと、壮大といっても色々あるとは思うんですが、ここで言いたいのは(例えとして伝わるか微妙なところですが)ジブリ的な牧歌的な壮大さですね。底抜けに明るくて煌びやかな世界の始まりを感じさせてくれて本当に素晴らしい。

■Tr.03 いつもトモダチ-なかよしVersion-
蒼い障壁」に収録されていた曲のアレンジ違い。前作に比較するとバックが豪華に、賑やかに鳴っているなぁというのが一聴しての感想です。楽器が弦楽器中心の編成から、ジャジーな(というか金管ベースに)なものに入れ替えられているからそう感じるのでしょうか。ただ、それだけで受け取るイメージは随分違いますね。前作では誰か(一人)に対して語りかけるような曲という感じだったのですが、今作では、言わば「WAになっておどろう」みたいな、そんな感じ? 明るくてかわいらしくて素敵です。

■Tr.05 巣立ちの刻
リズミカルな曲が続く中挿入されるバラード。この辺から展開変わりますね。メロウなギター・ピアノと、並んで情感をかき立てる笛の音がマッチしてますね。バラードは個人的にそこまで好きじゃないのですが、それは歌唱はともかくとしても楽曲的に努力の見られない退屈な曲が多いからなので、こういう小技が効いていたり、構成に説得力のあるバラードは大歓迎ですね。タイトルにある「巣立ちの刻」に向け、今まさに、という感じが伝わってきて、ラストに向けた盛り上がりが心地よいです。

■Tr.06 Tao,et Tullia
こちらも「蒼い障壁」の収録曲。これも随分趣きが違っていますね…。こちらは変わったというよりは、強化されたという感じ。細かい差異を挙げてもきりがないので、総論になりますが、ミックスの按配が変わっていたり、歌唱が前に比べてメリハリやタメがあって、曲の神秘的な雰囲気が増されています。なんかの儀式のアニメーションとかにあわせてバックで流したらとんでもなく美麗な映像が出来上がる気がする…。というかこの曲を前提にそういう映像を作ってくれる人いないかしら。凄いの出来上がると思うんだけど。

■Tr.08 始まりを告げる少女
表題作。重めのケルティックな音色にのせて描かれる、ドラマティックな展開に思わず胸が熱く…。特に各サビと終盤の叙情的で壮大な展開が素晴らしい。こういうのもクサいって言っていいんですかね。とは言えここまでやり過ぎな盛り上げ方でもクドくないのはバランス感覚なんでしょうか。いや、ほんと素敵です。なんと言うか、時間見計らってこの曲を再生して、このラストを味わった直後ぐらいに出社したい。そうすればちょっとは仕事にパワーかけられるかもしれぬ。

という感じでとにかく万人にオススメしたい一枚であります。壮大って言葉何回使ったか分からないのですが、そこは私の語彙力のなさに起因するものですので、ご容赦をいただければと思います。でも本当にそう思ってるんだって!

M3-2014春 お疲れ様でした。

出展側、参加者側ともにお疲れ様でした。
今年は主に人数と暑さがこれまでの比ではなかったですね。

いつもだいたい9時ぐらいに流通センターに到着する感じなのですが、電車を降りた段階からホームでボトルネックが出来るなんてことはこれまではあまりなかったような気がします。第一展示場への待機列にしても、いつもより後ろに配置されていましたし、大手サークルの行列は尋常じゃないところがいくつありましたね。昼前ぐらいに一度外に出た後、再入場しようとしたら、まだ一次入場の人が入りきってないから再入場ちょっと待ってくれなんてことがありまして、明らかに人増えてるよなぁというのが実感されました。盛り上がるのはいいことかなぁと漠然と思うんですが、いったい原因はなんなのでしょう。前日にニコニコ超会議をやっていて、そちらで充足される層も一定数いそうなんですがね。そういえば出展側も今回は抽選があったのでしたっけ…。

さて、戦利品ですが、今回は買うつもりのものがなかったり、買うつもりでなかったものを買ってしまったりというのが多くてかなり懐の枯渇との戦いがありました。特にやられたのがKrik/Krakさんですね。まさかblogで告知していたもの以上に旧譜を用意されているとは思いませんでした。

Epitaph、EpitaphⅡ、黒い森、黒い森ボーナストラック集、Nursery Rhymes、Nursery Rhymes2 “たそがれ道化師”、アーキタイプの井戸の怪物、リプレイ月紅レコードと、Sette Colori以外の旧譜はあらかた揃っていましてここでの予定外出費が結構痛かったです。(勿論買いましたが)。初めてM3に参戦したときからずっと気にかけてたサークルさんでしたが、これまでは毎回名前はあるが実態は不参加というのが続いていて、もはや都市伝説の類なのではないかと噂をしていたところ、やっと! やっとのこと出くわすことが出来ました。本当に感慨深いです。これまでに語りつくされているであろうことから、特別に取り上げる予定はありませんが、ひっそりと楽しみたいと思います。

あと、事実上取り上げることはなさそうなので旧譜系の獲得状況を少々。
同人音楽初心者の雑記様でことあるごとに話題に上がるサタアラさんと、リリハルさんの旧譜を一揃いいただきました。こちらもこれから聞くのが大変楽しみです。

とりあえずリッピングを頑張ることにします。皆様、お疲れ様でした。お楽しみはこれからです。

M3-2014春 整理

気になっているところを未来日の記事で整理していくことにします。随時更新。
買うか買わないかは当日まで悩むことになりそう…。

追記(20140415)

ていうか公式のサークルリスト来ましたね。
今後、暇を見つけて更新をしていくことになると思います。よろしくです。

追記(20140426)

一通りさらい終わったかな…。やっと。
時間がないのでここの記事に載せていないのもかなりありますが、
おいおい、個別記事等で触れていければいいなぁと思っています。

あちこち視聴して回れば回るほど、欲が出てくるのがM3でして、
今はチェックリストから泣く泣く斬る馬謖を選定中…財布の限界が怨めしい。

さて、明日は快晴だそうですね。
M3は何故か微妙に天候が思わしくないことが多いので、ちょっと珍しいですよね
ではまた明日。皆様に(そして自分に)よい出会いがありますように。
続きを読む

M3-2014春 事前1

やっとカタログゲットしてきました。
こんな時でもないととらのあなとか行かないんですが、行くたびに変な緊張感があります。私が行くのはだいたい池袋なんですが、ビルが移転してアングラ感が漂いだしてからは特に。以前のとらのあなビルは逆に潔い感じがしてたんで、あの一角に入るところで吹っ切れていたのですが、今はエレベーター待ちしてると、DiskUnion目的の人とか、スイーツ目的の人とご一緒することになるので、つい心の中で(年に二回ぐらいしか来てないんやで…)という無駄な抵抗をしてしまいます。

さて、歓送迎会で使った額考えると今回相当自粛しなくちゃ財政的にまずすぎるのですが、ひとまず一通り視聴めぐりしてみないとわかりませんかねぇ…。公式HPでのサークル一覧がアップされたら、本格的に巡っていこうかなぁという感じで、とりあえず見える範囲で友の会ニュースにアップされているところを一巡りしていたらピンと来たのがひとつ。



「魔道超絶技巧ギターリスト」とか自分で喧伝しちゃう外連味たっぷりなところがセンサーに反応しましたが。視聴聞いてもグッと来ましたね。技術もさることながら、流れていくような、旋律の美しさがよいと思います。要チェックだなぁ。

気になるところのまとめはボチボチ更新していく予定です。

葉月ゆら「Gothika III」「竜と炎の物語 ~Dragon and Flame Story~」

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葉月ゆらさんのC85での新譜「Gothica III」(左)と清風明月名義での新譜、「竜と炎の物語 ~Dragon and Flame Story~」(右)です。

結局、C85のモノは今のところこの2枚しか手元にないという感じですが(入手しやすかった)、惜しげもなくまとめて紹介してしまうことに。(次いつ更新できるかもわからないので^^;)

さて、視聴をしていたにも関わらず、事前の感想では二枚もイメージの似たもん出して大丈夫なのか?と少し心配をしていたのですが、いざ聴いてみると随分と2枚の印象は違いましたね。「Gothica III」についてはタイトル通りゴシック押しという理解でブレはなかったものの、「竜と炎の物語」については、同路線のメタル要素強めっていう勘違いを何故かしておりまして…。聞いてみたらこちらは往年のRPGのBGM的な疾走感のあるエピックな感じのメタルで、平時だとこっちのが聞いててテンション上がりますね。あと、曲調のバリエーションが思ったよりありました。まぁどちらも個人的にはヒット曲が入っていたので、購入時は片方に絞るか迷ったものの、結局両方にしといてよかったと思ってます。

さて個別にちょっとだけ。

「Gothica III」
1. ネクロフィリア・ロマンサー
2. 蜜纏いし白の姫君 ~Snow White~
3. スリークイーンズ

4. フタリゴト
5. 聖痕サクリファイス
6. 双星と立ち枯れの森
7. イノチ蝕ムアイ
こちらで特に気に入ったのは頭の3曲。(というか、3.スリークイーンズのインパクトが強すぎて、その後の曲についてはなんか物足りなくて印象に残りづらいという感じでした^^; 詳細は下で)

1.ネクロフィリア・ロマンサーですが、Mamyukkaのオッカさんがコンポーザーとして参加されている曲で、実は視聴段階ではこれが一番お目当てでした。アルバムコンセプトに基本は従ってはいるものの、オッカ節全開のおもちゃ箱をひっくり返したようなワチャワチャした曲でとっても楽しい作りになっています。Mamyukkaさんはじめ、ハロウィン的な賑やかな曲が好きな方はこの曲の為だけでも手を出してみてもいいかも知れません。裏で相当賑やかに音を鳴らしているにも関わらず、破綻せずまとまっているのは流石としか言えません。

続く2曲目、2. 蜜纏いし白の姫君 ~Snow White~はタイトルから察せられるように、童話「白雪姫」を下敷きにした曲です。それ自体はこの手のコンセプトアルバムとして珍しくはないものの、本作の特徴としては、物語音楽としての場面(テンポ)転換の気持ちよさ・上手さと、サビの部分やコーラスパートのシンフォニックで壮大な盛り上がりでしょうか。転換に関しては、ベテラン葉月ゆらさんの器用さが活きてますね。場面に応じた情感がしっかりと表現されてるので、メリハリがあって飽きのこない曲です。

そして上でも少し触れた3.スリークイーンズ。完全にノーマークだったに関わらず、今や一番ハマっています。一言で言うならまさに『こいつはくせえッー!』。もうなんか色々な意味でクサい。
まず設定。吸血鬼モノのオリジナルシナリオで、詳細は割愛するものの聞いてるほうがなんか恥ずかしくなるぐらいの世界観。クロセカあたりのサンホラ好きな人にはたまらないのではないでしょうかw 語りもその頃のサンホラ的な雰囲気がビシビシと感じられます。次に男性ボーカル・コーラス。このりさんという昔にニコニコ動画で活動されていた方らしいのですが、これがまたとても癖になる。いかにも声楽かじってますというような発声で、低音も高音も艶があってとても素晴らしいですねー。そしてメロディー。変拍子が気持ちいいです。特にAメロBメロ部分のボーカルが裏のテクニカルな進行に合わせて音階移動するところなんか、よく歌うなぁと感心してしまう感じ。とにかく総じてインパクトが強く、その後の曲なんかほとんど頭に入ってこなくなるような曲です。これが一曲目だったら危なくオッカさんの曲も物足りなく感じしてしまっていたかもしれない…。おそろしや。

「竜と炎の物語 ~Dragon and Flame Story~」
1.ガナンドラの魔術師
2.少女と黄金竜の物語
3.純潔と時の天秤
4.サラマンドラの踊り子
5.雪の華
6.告解の部屋 ~蜜薬ランガージュ~
7.Granat
お気に入りは、1曲目、2曲目、4曲目。

まずは1.ガナンドラの魔術師。インスト曲なのですが、こいつのせいでこの後の曲がRPGの曲にしか聞こえなくなりました。ある意味このCDの中で一番インパクトのある曲だったことは間違いないですね。混沌とした入りから、物語の始まりへ向けた前日譚のような展開をしっかりと感じさせる…。こういうインストはたまりませんね。

そして2.少女と黄金竜の物語。ほぼこれが表題作と言ってもいいのでしょうか。ボーカル有りの曲では一番お気に入りです。壮大で疾走感のある曲。戦闘とかでかかっててそう・・・というかかかっていて欲しい。駆け抜けるようなテンポと弦楽器がとても気持ちよくて、部屋で一人、遠慮なく体を動かしながら聞いていたいですね。少しだけ残念なのは、ボーカルのパワーがもっとあれば…というところで、若干声が出きっていないところが、もうちょっと!という感じでした。ゆらさんのCDなのに言うことじゃないですけどね…。もっと硬質でパワーのあるボーカルだともっと輝きそうな曲だよなぁ…。

4.サラマンドラの踊り子は一転して民族音楽的なリズムとギターが気持ちのいい曲。情熱的で、題名がきっちりハマってますね。でもゆらさんのこういう雰囲気の曲ってなんか珍しい気がします。結構ノリノリで歌っているように感じられますし、今後も(コンセプトにもよるのでしょうが)こういうの挑戦して欲しいですね。(もっと艶があるといいかも)。しかし前半の曲と同じ人が書いてるのか…と、Dropさんの多彩さに少し驚きました。

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というわけで葉月ゆらさんの2枚でした。前回の秋M3で買ったものをすべて取り上げられてもいない中、次が来月に迫っているという現実から目を背けたかったのか、C85の作品を取り上げてしまいました。もう秋M3の残りは雑記でまとめて短評乗っけるような感じにしようかな…。特に気に入ったやつは大体個別で記事書けた気もしますし。やる気よりも文章書くのが下手すぎてキーボード打つ手がなかなか進まないのがとても残念です。

-PF AUDIO-「The storyteller of sound」

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-PF AUDIO-さんのM3-2013秋の新譜「The storyteller of sound」です。

こちらは最初「a blue」という、やなぎなぎさんがボーカルで入られた作品で知ったサークルさんなのですが、浮遊感のある、キラキラとした雰囲気が好みで一発で好きになりました。ジャンルとしてはエレクトロ・ポップとロック、という感じでしょうか。すごくエモいです。ボーカルさんは完全固定というわけではないですが、どの曲も曲に合った、透明感のある感じに仕上げられていて、作品としての統一感がしっかりあるのも好感度高いところ。常連さんはいます。

本作もこれまで同様すごくいい出来です。

まずはトラックリスト。

    01:Yule / feat.Φ串Φ
    02:囁きは真夜中に / feat.きよの
    03:chapter / feat.Φ串Φ
    04:魔法遣いの話 / feat.きよの
    05:Slow Motion Sorrow / feat.Φ串Φ
    06:escapes from predicament / feat.きよの
    07:円上遡行線 / feat.Φ串Φ
    08:月光と機関車 / feat.きよの
    09:Screen / feat.Φ串Φ
    10:Craspedia / feat.きよの

スルメ曲ばかりです。ただ、若干パンチ不足感はあるものの、スルメ曲になるぐらいリピートかけられるだけの力のあるサウンドだと思います。先ほど統一感あると書きましたが、一曲でも気に入る曲があるなら全体で好きになれるんじゃないでしょうか。あと中身にはあまり関係ないですが、ジャケットが所謂同人同人してないので人には薦めやすいですねw

今回特に気に入ったのは、01.Yuleと02.囁きは真夜中に、07.円上遡行線、08.月光と機関車、09.Screenの5曲。共通点を挙げるとすれば全体の中ではメロディアスな曲が多いかな? という感じ。先にも書いたとおり全体のレベルが高いので他の曲もよいです。多分ですが、歩行中に聞くことが多いので速度感のある曲のほうが再生回数多いというのが真相かな?

今回2年ぶりということなので、あまり多作のサークルさんではないですが、この調子で活動を続けてくださると本当に嬉しいです。

Musicatlas編纂委員会「Musicatlas P. I」

index
Casketさんのブースで頒布されていました、M3-2013秋新譜「Musicatlas P. I」になります。

奥歯に挟まったような物言いになっておりますのは、Casketさんのソロプロジェクトじゃないからで、厳密に言えばMusicatlas編纂委員会になるんですかね。

さて、本作
''非"「民族風」宣言 トラッド直球勝負!
という実に力強いキャッチコピーで取りまとめられたシロモノ。

まさしく、安易な民族“風”音楽が蔓延る昨今のご時勢に物申さんとばかりの一枚です。もともとCasketさんはアイリッシュトラッドを一番素のものからアレンジ効かせたものまで、さまざまな形で提供し続けてきたサークルさんですが、今回は世界中からそれぞれの伝統音楽を持ってこようと、コンピレーション的に発足させたプロジェクトみたいですね。でも所謂今ではマイナーな(失礼)伝統音楽を再現できるようなコンポーザーがそんなにいるのだろうかw とか、別に伝統音楽ならなんでも好きなわけじゃないから、当たり外れがありそうだなぁとか、色々考えながら購入を決めました。あ、ちなみに私は民族風も大好物です。

さて、そんなこんなで今回集まったのは7つの地方。
曲名 地方  サークル名
1.たこ焼き(TAKOYAKI) Japan  ゆるふわ軒
2.Belle qui tiens ma vie France  ライネムジーク
3.Llegada Bolivia  ジャージと愉快な仲間たち
4.Así que sueño, me gustaría volar en el cielo Spain  Cajiva's Gadget Shop
5.tants Balkan  Re.baro'
6.Tokyo set Ireland  Casket
7.祈雨 Indonesia  LapiLapi
結論から言うと心配事はすべてが杞憂に終わりまして、これまでのCasket作品同様、延々とリピートでかけ続けておいて気持ちのよい一枚でした。本作のようなインストメインの伝統音楽CDについては、私はほとんど環境音楽的な聴き方をしておりまして、いかに日常のバックミュージックとして流し続けられるか、というのは大きなポイントだったりします。特に、家事ですね。掃除洗濯アイロンetc.の傍らで流すには主張の強い音楽よりはインストが望ましいと感じます。

さて、中身に少し触れますと、確かに''非"「民族風」です。遊びがない、というと否定的な雰囲気になってしまいますが、なんといいましょうか、直に知っている地方であれば、 そこで流れていて違和感のない仕上がりになっている、と感じました。また、知らなかった土地の、どこかで聞いたことのあるような旋律も、あらためて併記された地方のものだと思って聞くとなんとなく感慨深いです。その土地に行ってみたくなりますね。知っている土地の音楽の再現具合からして、知らない土地の音楽も再現されているのでしょうから、こういった切り口から興味をもつのはアリなのかもしれません。

民族風の氾濫に嫌気が差しているとか、でも本場の音楽って取っ付きにくいとかいう人はお試しにいいかも知れません。このプロジェクトはこの後も続くようですので、数出てないうちのほうが入りやすいかもですね。

mamyukka「深海図鑑」

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mamyukkaさんのM3秋新譜「深海図鑑」になります。

mamyukkaさんはミュージカル成分多めの物語音楽系サークルさんで、もう活動も5年ほどになられてるのでそろそろ常連・老舗感が漂ってきてますね。初期作と比べると、最近の作品はSEや台詞、音の盛り込み方が熟れてきていて凄く安心して楽しむことができます。雰囲気を作るのがすごく上手いのと、メロディーがとにかく魅力的なので、コンセプトにピンと来ればツボに嵌ること間違いなし。

さて、今作のテーマは「深海」ということで、なんじゃそれと最初思ってましたが歌詞カードに導入のシナリオがちゃんと記載されていました。あんまり中身のネタバレもよくないので、特設サイトからちょっと引用。

一度しか会ったことがない祖父が亡くなり、その遺産として彼の自宅兼研究所を受け継ぐこととなった少女、カイ。母と共に、遠い遠い海辺の田舎町に辿り着くと、そこには海の上に建つ機械じかけのカラクリ屋敷が待っていた。屋敷の中はよくわからない実験器具、大量の本、恐ろしげな生物標本の山。そしてその本の中から、カイは彼の深海図鑑を見つける――

というような感じで、「深海図鑑」を片手に祖父の足跡を辿りつつ深海を巡る、短編連作のような作りの作品です。そして聞けば分かるのですが、深海という言わば異界特有の妖美な、そしてロマンチックなイメージが表現されているのが今作ならではの特徴でしょうか。mamyukkaさんの作品は基本的に好みの傾向に近いのですが、今回はその中でも抜きん出てますね。2011年春の「天体カタログ」がこれまでの中でのベスト選出だったのですが、それに並ぶぐらいの大ヒットです。これまでmamyukkaさんに手を出してないって方にはこの2枚はとりあえず聞いてほしいですねぇ。

さて、トラックリストはこちら

01.深海エレベーター
02.深海図鑑
03.蒼の海底都市
04.アロワナ進化論
05.Monsieur de Mendaco
06.やみのそこで

01.の深海エレベーターはインスト曲ですが、もしかしたら白眉はこの曲かも。物語の幕開けとしての位置づけの作品ですが、役割の全うぶりが本当に素晴らしいですね。名前の通り深海へとつながる長大なエレベーターがテーマの曲ですが、重々しい雰囲気と徐々に沈降していく様がまるで目に浮かぶようです。これでもかというぐらいに、わくわく感を掻き立ててくれますね。そしてその雰囲気を引き継いで続く02.深海図鑑。遺品の深海図鑑を片手に深海を旅する姿が楽しげですね。サビの歌詞上で取り上げられる耳慣れない深海生物の名前が凄くいい雰囲気を作っていると思います。

03.蒼の海底都市は少し珍しい男性ボーカル曲。若かりし祖父がかつて偶然たどり着いた海底都市がテーマ。祖父がいかに深海に取り付かれて恋焦がれたか、という熱い思い(盛り上がり)が歌声から伝わってくるのがグッド。このボーカルの方(しゅーずさん)、歌ってみたで活動されている方なんですね。まったく知らなかったんですが、動画ではエロティックな歌い方している作品が伸びているみたいなので、少し意外な感じ。04.アロワナ進化論は深海で見た夢…? なんというか表現するのが難しい曲ですが全体的なオシャレな曲の雰囲気の中、夢の中で出会ったお姉さんが纏う不思議さが際立ちますね。今回唯一台詞があるのがこの曲。

05.
Monsieur de Mendacoは童話的な一番の異色作。みんなのうたとかで流れてそうですね。設定が深海をモチーフに祖父が主人公に遺した絵本、ということのようで、一聴してその辺掴めるのは凄いなぁと思いました。やりたいことが表現できてるってのは、すごくポイント高いです。06.やみのそこで はアルバム全体としてのアウトロ、といった趣。わずか一分ほどの曲ですが、海の底の静謐な様子と、それでいて確かに息づいている生命、というところが感じ取れます。

というわけで、今回は当たりのmamyukkaさんでした。毎回色を変えた作品出してくれるので、合う合わないにかかわらず今後とも楽しみです。
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