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ちびっこフォーク(星名優子)さんのM3-2013秋新譜の「Alice in HALLOWEEN PARTY」です。

こういうのが出てくると、やっぱM3は秋だよなと思ってしまいます。というのも、凄い個人的な話ですが、ハロウィンに絡んだ音楽が凄い好きなんですよね。Mamyukkaさんの恒例のハロウィン企画とか毎年すごく楽しみにしているわけなんですが、それ以外にもハロウィンをテーマにしたクオリティの高いCDが発表されたのはとても喜ばしい限りです。後は余談ですが、今年はサンホラの新譜がありましたよね。これもハロウィン絡みでものすごくテンションがあがったわけなんですが、なんとM3の前日にコンサートがあって、そのための聞き込みにかまけてM3の準備(視聴)の手間を惜しんでしまったのが思い出されます。玉石混交の視聴を諸々あたるのも楽しいんですが、サンホラ聴いてたらそんなのちょっと後回しになっちゃいますよね(コラ

さて、本題。このCD、この間のM3の新譜の中では多分一番聴いてます。なんでかって言うと、上でも書いたようにハロウィンっぽいのが好きってのも勿論あるんですが、単純に聴いててとても楽しいんですよね。基本的にはゴシックな雰囲気でまとまっているんですが、曲ごとにそれぞれ表現が工夫されていて、とっても多彩な仕上がりになっています。ハロウィンならではのガチャガチャとした雰囲気がばっちり描かれているのが好感度高いですねー。あと、星名優子さんもそれに合わせて様々な声音で歌われていて、それぞれがハマっているのが凄いです。かわいい声、妖艶な声、クールな声、どれが素なのかわからないぐらい、どれも決まっています。ゴシックな雰囲気に抵抗のない方には間違いなくおすすめ。

トラックリストはこちら

01.アリスの呟き
02.カボチャの国のアリス
03.魅惑の紅茶
04.空想の乙女心
05.ハートの晩餐会
06.永久回路の夜
07.御伽のアリス

01.アリスの呟きは物語の導入のような曲。時計のカチッカチッとなる音は何かを予感させるのにいい働きをしますよね。コーラスの余韻とあいまって情感たっぷり。02.カボチャの国のアリスは、メタル感のある、というかV系ちっく?な曲。ギターがいい感じで走ってるのが好きなのと、裏で荒ぶってるチェンバロの音色が気持ちいいですね。あとサビ前に入る\スッパーン!/ってのが楽しすぎます。その度にテンションめちゃくちゃ上がります。03.魅惑の紅茶は一転、ジャジーな曲調です。いい雰囲気の中で、こちらに向けて語りかけてくるような星名優子さんの歌唱がたまりません。この曲、基本的には妖艶な雰囲気で歌ってらっしゃるのですが、Cメロ?で入るロリロリした箇所がすごく印象に残りますね。

04.空想の乙女心は多彩な曲たちの中でも一番の異色作。デジタルロックで終始ピコピコしてます。楽しい(小並感)。最初聴いたときは面食らったのですが、曲としてコンセプトに反しているということもなく、全体通してみると問題なく溶け込んでました。丁度ど真ん中に配置されているということもあって、箸休め的な役割をうまく担っている曲でした。05.ハートの晩餐会は、舞踏会!みたいな感じの曲ですね。チェンバロで刻まれる三拍子のリズムが心地よいです。首切りの女王がテーマになっているだけあって、中身(歌詞)の狂気的にはこの曲が一番。

06.永久回路の夜はガッツリバンドサウンドですねー。悲鳴から入るところがたまりませんw サビ周りの疾走感が超素敵なんですが、それも曲の展開上でしっかり緩急がつけられているからでしょうか。トリック・オア・トリート! 〆は07.御伽のアリス。しっかり拍刻むドラムで縦ノリする中でピアノ・チェンバロが走るAメロが好きすぎます。細かいSEとかちょこちょこ仕掛けが入っているのも楽しい。6曲目と7曲目が好きな人が多そうですかね。どちらも“らしく”て、キラーチューンとしての風格バッチリ。

このサークルさん、これまでのM3では視聴で落としていたような記憶がなくもないのですが、だとすればちょっと評価を改める必要があるかも。次は休譜もすこしあたってみねば。