所感①と書いたのが自分なりの意気込みの表れとも取れる。

あ、友人が今回参加のM3から感想を綴り始めましたので、リンク集に新しく追加しております。差し支えなければ飛んでいただければと。自分と違って既に今回手に入れた新譜については全ての感想をアップ済みですし、更に過去の記事を漁って行くと、SoundHorizonのかなり興味深い考察記事があったりします。特にneinのコンサート映像への言及って他にないんじゃないかしらと思います。正直尊敬している友人です(ダイマ)。

Aute Couture『Happy Rebirth and Darkness


 MISLIARのKOKOMIさん、実験台モルモットの谷琢磨さんの合同サークル。KOKOMIさんはAsriel時代は何作か手に取らせていただいていましたが、MISLIARとしては初。実験台モルモットさんも初という。完全初のサークルさんです。実は今回、自分史上初めて、元々チェック外の作品を「映像上映コーナー」を見て購入したのがこちらの作品になります。その要因は複数ある気がしていて、フックのある男女ツインボーカルだったり、元Asrielの方の作品にしては映像から感じる色調がパステルっぽいなという驚きだったりですが、一番は聴いていて気持ちがよかったというのに尽きる気がします。さて、

 その辺は置いておいて中身に入ると、1曲目(ほぼ表題?)『Happy Rebirth Day』はM3ですら珍しいイースター(復活祭)をテーマにした楽曲。明るく跳ね回るような曲調で、トランペット・ピアノが奏でるジャジーな印象が素敵です。正直、宗教的な意味でのイースターよりは、キリストの復活というネタにちなんで、この曲を聴く人の新しく明るい世界への再誕(意識変革?)を高らかに歌い上げるような楽曲です。(そもそもイースターの読み替えに“
Happy Rebirth Day”ってないんですよね)。それはさて置いても曲頭の暗く妖しいスタートから、底抜けに明るく光や幸いを感じるような曲調への展開、そしてその曲としてのハーモニーのよさは特筆すべきものがあると思います。色々書いたけど、楽しさ・美しさだけで聞く価値は大。 2曲目、『堕悪Side ロマンス』はイースターではなく、ハロウィンモチーフの楽曲。この曲も男女ツインボーカルの美しさが如何なく発揮されています。男声が耽美寄りであることが気にならないのであれば、ぜひ聴いてほしい。 

■GLUE WAVES『Simulacra

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 自分としては今回初めてのサークルさんです。HPをたよりに調べた感じだと、6作品目でしょうか。作詞作曲がMooさんという方のほぼ個人のサークル? とは言えボーカル陣の固定ぶりを見るに、ラブジュ的なイメージが近い建付けなのかもしれません。試聴においては、1曲目でズームアップされたサビと思われる箇所のカッコよさ、そこに続く、2曲目のクール且つ外連味を感じる和っぽい
楽曲が見せる片鱗が決め手でした。

 さて、その期待を裏切らず通しでもカッコよかった1曲目『Agnostic Ruler』。クロスフェードでは聞けなかった範囲ですが、個人的にはサビ前のBメロが物凄く好みでした。サビの盛り上がりに向けてテンションを上げるように駆け上がっていくメロに痺れました。2曲目は『Things Past』。和ロック全開のノリなのに、全英詩という、あれ? という楽曲です。一方で滅茶苦茶演歌的(は言い過ぎかも知れないけど)こぶしの効いた節回しで歌唱されていて、全英詩なのに海外の方ヒアリングできるんだろうか?!的な雰囲気が凄く愉快。疾走感と、切り結ぶようなSE、合間に挟まる歌舞伎的な掛け声が心地よく嵌っていて、よくありそうな気もする和ロックに、楽しさと勢いを与えられている気がします。3曲目は『Chivalry』。ボーカルトラックだけ聞いてると、Bassyさん作曲の茶太さん曲??みたいな雰囲気を感じてしまいました。歌詞の流れを追うと、タイトルの通り「騎士道精神」を題材に据えた、バンプの『グングニル』みたいな曲と言えば伝わりやすいかもしれません。ブラスの力強く明るい音が“暗闇を払う 光のセレモニー グローリーデイズ”を感じさせます。

■inktrans『At Last.


 昨年春から注目株の、inktransさんのM3-2018春の新譜です。通しでの感想としては、過去作の例に漏れず、弾むような、浮遊するようなメロディラインがとにかく心地よい一枚です。1曲が短いこともあって、4曲通すのは実はあっという間なのですが、心地よさ過ぎていつの間にか何週ループしているか分らないほどだったり。inktransさんの表現される浮遊感ってほんと他では耳にしたことがなくて、本当に独特で素敵です。自分は何にも情報のない状態で聞いても、あ、あの人の作曲かな?と思えるようなのが好物だったりするんですが、そういう好みにもスマッシュヒットするんですよね。

 特に3曲目の『mmgt(ままごと?)』は、曲中にもあるような絵本みたいなあっけらかんとした雰囲気があって好き…。あとやはり表題曲、4曲目の『at last』ですね。歌詞にもある(逃げ込んだのかもしれない)空想の世界と、手に入れられなかった(実現できなかった)現実との狭間でのふわふわとした気持ちを、少しダークに描いているのがとても印象的に感じました。

■Release Hallucination『Lovers in Abyss
http://releasehallucination.com/img/card_b.jpg

 はい、もうこの頭空っぽにしてカッコいいとだけ言いたい曲。今回1曲のみのシングルですがもう本当に素敵。まずリバーブのかかったBメロから続いてのサビ(最初のは1:42頃から)のリードボーカルとそれを追いかけるようなコーラスとの構成が昏く美しい。特にコーラス部のハモリ方がいいんよ…。ここは試聴でも確認できるところだから是非試聴だけもお願いしたいところ。そしてリリハルさんへ期待している通りの4:00以降の間奏部以降がほんとにたまらない。うねるベース部から始って、音数を増やしつつ展開を激しくしていき、徐に始る5:10辺りからのギターソロ。その後、6:00過ぎから入れ替わるように奏でられるやや重ためキーボード・すかさず被されるコーラスに、Cメロ直前の展開…(溜息)。そしてその後にコーラス無しで続く抑制的なサビ部での溜め、待ってましたの大サビと…。ふぅ、とんでもないですね。