7月に2つライブに行く予定が入ったので、しばらくはそちらの予習にかかりきりになりそう。

■すかいあ星めぐりの回顧録
https://i1.sndcdn.com/artworks-000331380021-mcmi5m-t500x500.jpg

 すかいあさんの…もう、13作目の新譜ですか。5thからお世話になっているもう馴染みに近いサークルさんですね。きっかけとなった5thの「記憶の中の子供」はとても素敵な作品なので、もしすかいあさんを少しでも気になったらまずはこちらを手にとってもらいたいですね(隙あらば推していく)。なんとなんと、いまだ入手可能っぽいです。いつまでこの状態が続くかは本当にわからないので、是非に。

 さて、今作は
"記録"と"記憶"をテーマにした一枚。すかいあさんはいつもきちんとテーマに沿って仕上げてらっしゃるんですが、今回は自分の好みのテーマであるという贔屓目もあってか、いつになくそれが全体に浸透している気がしています。まず一曲目「記録から記憶へ」から最高。すかいあさんには珍しいチップチューン的な音からメロディはそのままに、アコースティックな音色に遷移していくインスト曲です。イメージ的には、先の未来に紐解かれた媒体から音楽、そして情景が再生、想起されていくという感じでしょうか。こういう仕掛けはいいですね。1:30という短い曲でありながら、2曲目と合わせてコンセプトを表す核となっている一曲です。好き。

 2曲目「蓄音機は歌う」。こちらも作品のコアとなる曲。少しテンポの速いジャズワルツ。色あせたような雰囲気が郷愁を誘います。1曲目とセットで白眉ですね。 3曲目「月の舟-replay-」は10th「がらくたの箱庭」からのリバイバル。多分、アレンジが変わったりしているわけではないような気がするんですが、違ったらすみません。2番から入るリズムを刻むようなパーカッションと、一方、その上で揺蕩うゆったりとリバーブのかかったみちるさんの歌声の組み合わせが気持ちいいです。

 4曲目「それは揺らめく心の調」は曲頭から全体を通して奏でられる、こぶしを回すような笛の音が印象的なバラード。 5曲目の「星の海」はメロからサビへのテンポチェンジが楽しい一曲。すかいあさんらしい、柔らかい曲ではありますが、変拍子が好きな方にもおすすめです。このラスト2曲が、このアルバムの主人公である少女と、ジャケットのイメージにもなっている灯篭流しの物語。最終盤で残されたレコードが、1曲目で再生されるという大変美しい構成。たまらん。
 

■白衣とMonocle『Phantom Protocol -1

https://f4.bcbits.com/img/a0325573028_10.jpg 

 M3ではほぼ見かけないジャンル“Hiphop”。タイミングによってはトップハムハット狂さんやSmileさんが出展されてましたが、やはり恒常的には見かけませんね。Hiphop界隈の同人系の方々はWWWとかが主軸になられるんでしょうか。一度は足を運んでみたいとは思いつつ、なかなかいけていない状況です。さて、そんな供給不足なHiphopジャンルで今回発見したのがこちら、
白衣とMonocleさん。今回が初買いのサークルさんですね。説明を読む分には、サークルとしても初参加っぽい感じでしょうか。

 本作は全5曲のミニアルバムで、1曲目と5曲目にリリックの載った楽曲、間に3曲のトラックのみ楽曲が挟まれているという構成です。もう、なんと言っても2曲目表題曲の「PhantomProtocol-Ⅰ」が最ッ高にCool。高らかに鳴る、パワーのあるメインメロディーの深い印象と、通奏低音的に流れるネガティブ&ノイジーなベース部の対比。耳に残りまくりますよこれ。この一曲だけでも手に入れてよかった。凄くリピートしています。

 あとは、1曲目の「ghost」もトラックめっちゃカッコよく、しかも結月ゆかりとDubmiyakoさんのVo.が違和感なくマッチしていて、これは同人イベントでこそ手に入るHiphopや…という感動が強いです。3曲目「Wave Generator(Sine-kona Screwed)[Prod.yume]」は、大元のトラックを聞いてないんであんまり適当なことは言えないんですが、ブレイクの入れ方が気持ちよくて、センスあるなぁと思いました。順序的には2曲目に続いて好き。

 しかしこのサークルの主催は、Sine-konaさんなのかDubmiyakoさんなのかいまいち判然としない。同一? Twitterとかも過去のアカウントは使われてなかったり、移動先のアカウントは凍結されていたりでよくわからない^^; まぁいずれにしてもお二方の名前は覚えておいて、次以降お見かけすることがあれば、また率先して手に取らせていただきたい次第。


■Confetto『Pinky blossom
http://confetto.chu.jp/pinky_blossom/assets/cb.png

 細かいことは言わない。M3-2018春で、ヤバい電波曲を聞きたければこれを聞け。

 仕事やらなにやらで精神的に追い詰められていたんでしょうか、
M3-2018春に向けて試聴をする中で自分の中にあった一つの思いが“なんかヤバい電波を浴びたい”。とは言え、予算的にも数は撃ちたくない中で、ガツンと琴線に引っかかったのがこの一枚、いや、その内の一曲になります。

 そのタイトルは「どす恋!春場所☆きらめき大相撲」。これだけでヤバさ伝わりますかね…。個人的には、過去に一世を風靡した電波ソングの猛者達とも十二分に渡り合える1曲なんじゃないかと思っています。死ぬほどアガるし楽しすぎる。最盛期のニコ動に投下されてたら、めっちゃMV作られたりとかして、天下取れたかも知れない…とも思いつつ、やはり数々の事件で角界が話題になっていた今だからこそ、というのもあるのかも知れません。ちなみに、作曲をしたタイミング的には意識はされていなかったであろう「女性は土俵に上がってはいけない騒動」が発生した直後ぐらいに、ななひらさんの歌い上げるこの曲が産み落とされたのはなかなか運命的なものを感じます。

 曲自体を語るのはもはや野暮かもしれないので、曲中の台詞を一つ引用して、本作品への言及を終えます。
 「ホアアーッ!ホアーッ!止まらないでごわす!四股踏んで 股割ってホアアアッー!」

■stellatram『EXEC_COSMO=COCOON/.
https://s2.booth.pm/a01ebe98-f574-4477-b950-7c104e2b5a77/i/886548/caa671f2-d45e-4c22-8157-60af4f516ca4.png

 M3-2018春にて無料頒布されたstellatramさんの新曲。誰もが待望するヒュムノスの新作且つ、9分近いボリュームのこの曲が、無料で頒布されてしまっていいんでしょうか。(多分)いいんです。なぜなら、stellatramさんの活動5周年の記念だから…! おめでとうございます。そして、本当にありがとうございます。アルポータルが更新終了してもう何年になるでしょう。以降、寂しさを抱え続ける我々Ar tonelico難民はstellatramさんを筆頭とするヒュムノス2次創作サークル様に生かし続けていただいているのです。

 というのは一旦置いておいて、本曲「EXEC_COSMO=COCOON/.」は9分のボリュームに恥じない・退屈しない曲になっていて素晴らしい。
曲展開から物語のドラマティックさ、緊迫感、壮大さが伝わってくるのが、そう感じさせる理由かもしれません。あと、物語パートと、コマンドパートのメリハリも、本当に“らしさ”があって涙出そうになります。stellatramさんの最高傑作は個人的には「EXEC_HYMME_SEAMLESSECHO=H:D/.」だったりしますが、これはそれに次ぐ作品と言えそうです。本作は、記念作ということもあってか、BOOTHで現在進行形で無料配布されています。もし、Ar tonelicoを知らない方でも少しでも興味があれば、聞いていただきたいと思います。