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bianca+さんのM3-2013秋の新譜にして1stミニアルバム「モノクロームの鳥」です。

bianca+さんはamorphousのりでるさんと、湊ケイコさんのお二人の新ユニットとのことです。amorphousさんはM3-2011秋の「Musica Classica」で存在を知ってから大好きになったサークルさんでして、今回も楽しみにしておりました。特に今回の新譜は、前回のM3で表題曲のデモ版をいただいておりましたので、いったいどんな風に仕上がったのだろうとドキドキしながら手に取ったのを覚えています。

まずジャケットから入りますが、インパクト十分ですねー。画像だと分からないかもしれませんが、これ油彩タッチで描かれてまして、CD全体の幻想的な雰囲気をバッチリ表していてとても良いです。そしてまた金髪幼女様とペンギン閣下がすごくすごくかわいらしい。しかしこのペンギン閣下は、サークルロゴのところにもしれっといらっしゃるのですが、今後の作品にも関わってくるのでしょうか。気になりますね。

    1:氷のはぐるま
    2:海を臨む小高い丘の教会から、私は空を見上げた
    3:モノクロームの鳥
    4:glacial

さて肝心の中身ですが、静かで幻想的な1曲目、3曲目。ポップで駆け抜けるような2曲目、オルゴール調のインスト曲が4曲目という構成です。気付き、目覚め、旅立ち、その果てという感じでしょうか。(4曲目の終盤の暗示しているものはちと思い当たらず…フィルムの音?)総じてじっくりと浸れる、隙のない曲作りがされていて、それに乗る湊ケイコさんの優しく力のある歌声がマッチしていると思います。これまでamorphousを追ってこられた方なんかは間違いなく買いの一枚じゃないでしょうか。「Musica Classica」以外のamorphous旧譜に比べると、幾分輪郭がハッキリした曲が多い印象で、私はこちらの方が好きですね。

湊ケイコさんってこれまで存じ上げなかったんですけれども、知らずに視聴で気に入ったほかのCDでもメインで歌ってらして(記事書きながら調べててはじめて知りました^^;)、かなり私好みの歌を歌われる方のようなので今後しっかりチェックしていきたいなと思う次第です。(追記:amorphousの1stでも歌唱されてました。聞き返してみよう…)

表題曲はデモの時から比べて随分様変わりしていました。より浮遊感のあるキラキラとしたアレンジになっていて、CD全体の雰囲気とストーリーに合致するような曲になったんじゃないかと思います。詞のほうも加筆されたみたいですし、かなり試行錯誤されたんじゃないでしょうか。ユニット立ち上げの一発目として不足ない出来と思います。今後も楽しみ。